【3月6日 AFP】女子ゴルフ米国ツアー、HSBC女子チャンピオンズ(HSBC Women's Champions 2017)は5日、シンガポールのセントーサGCセラポンコース(Sentosa Golf Club The Serapong Course)で最終日が行われ、職人芸のパッティングを披露した韓国の朴仁妃(Inbee Park、パク・インビ)が通算19アンダーで優勝を果たした。

 朴は最終ラウンドでスコアを8ストローク伸ばす猛チャージをみせ、昨年のリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得して以来のタイトルを手にした。通算18アンダーの単独2位には、この日6アンダーの好スコアをたたき出したタイのアリヤ・ジュタヌガーン(Ariya Jutanugarn)が入り、通算16アンダーの3位には、台頭著しい韓国のスター選手で4日連続の「68」を記録した朴城ヒョン(Sung Hyun Park)が続いた。

 一方、最終日を首位で迎えた米国のミッシェル・ウィ(Michelle Wie)は、3番と4番で連続バーディーを記録し、その時点では2ストローク差でトップを維持していたものの、パー5の5番で約3メートル半のパットが決まらず痛恨のダブルボギーをたたいて順位を落としてしまった。

 この日「72」と失速し、カナダのブルック・ヘンダーソン(Brooke M. Henderson)と前回覇者のジャン・ハナ(Ha Na Jang、韓国)と並び通算14アンダーの4位タイに終わったウィは、「全体的には文句なしの結果ですが、今は少し心が痛みます」とコメントした。

「トロフィーを手に大会を終えたかったのは確かですが、今週はたくさんの飛躍と前進ができました。自分をとても誇りに思います」

 世界ランク1位のリディア・コー(Lydia Ko、ニュージーランド)も最終ラウンドで「72」を記録して9位タイで大会を終了。昨年7月以降タイトルから遠ざかっている10代の女王は、このところ持ち前の隙のなさが影を潜めており、コーチやキャディーのみならずクラブを変えながら、現在必死で本来の実力を模索している。(c)AFP