【3月2日 AFP】16-17スペイン1部リーグは1日、第25節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はギャレス・ベイル(Gareth Bale)が退場処分になるなど、ラス・パルマス(UD Las Palmas)と3-3の引き分けに終わり、ルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督が今季限りでの退任を発表したFCバルセロナ(FC Barcelona)に首位を明け渡した。

 同日の試合でスポルティング・デ・ヒホン(Real Sporting de Gijon)に6-1で大勝したあと、エンリケ監督が退任を発表したバルセロナは、レアルを勝ち点1差で上回り、単独首位に立っている。

 ベイルが退場処分になったレアルは、後半41分まで1-3とラス・パルマスにリードを許していたが、終盤にクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が2得点を記録し、試合をなんとか引き分けに持ち込んだ。

 レアルは前半8分にイスコ(Isco Alarcon)のゴールで先制し、このまま本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で順当に勝利を収めるかにみえたが、直後にラス・パルマスのタナ(Tana)にゴールを許し、試合を振り出しに戻された。

 レアルは後半3分、ベイルがラス・パルマスのホナタン・ビエラ(Jonathan Viera)に対するファウルで警告を受けると、その後の小競り合いでビエラを押し倒し、退場処分になった。ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は試合後、「彼は謝罪したが、自身の退場処分には納得していない」と語っている。

 数的不利になったレアルはその後、セルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)がペナルティーエリア内でハンドを犯してPKを献上してしまい、これをビエラに決められて勝ち越しを許すと、さらにはケヴィン・プリンス・ボアテング(Kevin Prince Boateng)に追加点を奪われた。

 しかしながら、ロナウドは後半41分にPKで1点差に詰め寄ると、同44分にはヘディングシュートを決め、チームを土壇場で敗戦の危機から救った。

 ジダン監督は「われわれは首位ではないが、リーグ戦の試合はまだ残っているし、あきらめるつもりはない」とコメントした。(c)AFP/Kieran CANNING