【2月25日 AFP】サッカー界のレジェンド、元ブラジル代表のペレ(Pele)氏の息子が、マネーロンダリング(資金洗浄)と麻薬密売の罪で有罪判決を受けて、24日に現地の警察署へ出頭した。

 父親も所属したカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のサントスFC(Santos FC)のGKだったエジーニョ(Edson "Edinho" Cholbi do Nascimento)被告は、これまで上訴手続きが長引いて刑の執行を逃れていたが、23日の判決で改めて有罪が確定した。命じられた刑期は、2014年当初の33年から12年10か月に短縮された。

 ブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)州沿岸のサントス(Santos)の警察署に出頭するのに先立ち、報道陣の取材に応じた46歳のエジーニョ被告は、現地ニュースサイトG1の記事によると、「マネーロンダリングの罪に問われているが、まったく身に覚えがなく、非常にいら立ちを感じている」と訴えたという。

 盗聴された電話の内容が証拠となり、資金洗浄で告訴されたエジーニョ被告は、今後も無実を訴える闘いを続ける意向を示しており、麻薬密輸業者と接触したのは、あくまでも薬を使用するためだったとしている。

 合計3度のW杯(World Cup)制覇を誇るペレ氏の7人の息子の一人であるエジーニョ被告は、警察が2005年に行った麻薬密売組織の摘発で初めて拘束された経歴があり、6か月服役したのちに仮出所となった。

 サッカー界で最も偉大な選手の一人として知られるペレ氏は、ブラジル代表として1958年、1962年そして1970年のW杯で計3度のタイトルを獲得している。(c)AFP