【2月21日 AFP】タンザニア政府は18日、インターネット上で売春相手を募集しているとみられる同性愛者のリストを公開すると発表した。政府はこの2日前にも、同性愛を助長しているとして、多数の民間診療所に対してAIDS(エイズ、後天性免疫不全症候群)関連の治療を停止させたばかり。

 ハミシ・キグワンガラ(Hamisi Kigwangalla)副保健相はツイッター(Twitter)で、政府が「同性愛の犯罪組織」を捜査しており、同性愛の性産業に関与している人物を逮捕・起訴すると明らかにした。

 キグワンガラ氏は、「インターネット上で自らの体を売っている同性愛者のリストを公表する。これが冗談だと思うならそれは間違いだ。政府の捜査は広範囲にわたり、(売春に)ひそかに関わっている者は全員逮捕する」と述べた。さらに、逮捕者には売春に関与するその他の人物の捜査にも協力してもらうと明言した。

 タンザニアでは、男性同士の性交渉は禁錮30年の刑から終身刑まで科せられ得る。女性同士の場合はこうした罰則はない。

 政府は昨年7月に、同性愛を助長しAIDSの拡大につながるとの理由で性的潤滑剤の輸入・販売を禁止。また今月16日には、同性愛者にサービスを提供しているとして、国内の数十か所の民間診療所に対してAIDS関連の治療を停止させると発表していた。(c)AFP