【2月21日 AFP】(更新)ロシア外交界の重鎮であるビタリー・チュルキン(Vitaly Churkin)国連大使(64)が20日、米ニューヨーク(New York)で急死した。ロシア外務省が発表した。

 ロシア外務省の声明では死因は明らかにされていないが、外交筋の話によると、チュルキン氏は国連本部のロシア政府代表部で勤務中だった同日朝に倒れ、マンハッタン(Manhattan)の病院に搬送された。何らかの心臓疾患に見舞われたとみられるという。同氏は翌21日に65歳の誕生日を控えていた。

 チュルキン氏は2006年4月の就任から10年余りにわたり、ロシア国連大使として欧米諸国からの批判をかわし、ウクライナやシリアをめぐるロシア政府の措置を巧みに弁護してきた。それ以前には、ロシア外務省で勤務した他、旧ユーゴスラビア問題に関する協議での特別代表(1992~94年)、駐ベルギー大使(94~98年)、駐カナダ大使(98~2003年)を歴任した。(c)AFP