【2月19日 AFP】米カリフォルニア(California)州の南部と中部は17日、大規模な暴風雨に見舞われ、鉄砲水などで少なくとも4人が死亡したほか、数百人が自宅からの避難を強いられた。

 同州ロサンゼルス(Los Angeles)の消防当局によると55歳の男性が倒木で切れた送電線により感電死したほか、ロサンゼルス川(Los Angeles River)付近で数人が取り残されゴムボートで救助された。また地元メディアの報道によると、サンディエゴ(San Diego)地域では2人が交通事故で死亡、もう1人が水中に沈んだ車の中で死亡した。

 一方地元テレビ局KABCは、道路に開いた大きな穴に乗用車が落ち、運転していた女性が負傷したと報道した。負傷した女性は消防局員に救助されるまで穴にはまったままだったという。

 カリフォルニア州は17日、太平洋(Pacific Ocean)から吹き込んだ暴風雨に見舞われ、送電線が切れてロサンゼルス地域で約6万世帯が停電したほか、空の便に遅れや欠航が出た。

 米国立気象局(NWS)は、洪水で乗用車が押し流されているほか、倒木や地滑り、道路の陥没などが発生していると報告した。

 カリフォルニア州の多くの地域でこの週末いっぱいは鉄砲水に警戒するよう呼び掛けられている。同州はこの冬相次いだ暴風雨でダムなどの貯水量が増え、過去5年間の深刻な干ばつの影響が緩和された。(c)AFP