【2月15日 AFP】フランス・ブザンソン(Besancon)で留学中だった日本人学生の黒崎愛海(Narumi Kurosaki)さんが行方不明になっている事件で、黒崎さんを殺害した疑いが持たれている元交際相手のチリ人の男が14日、チリの最高裁判所に出頭した。弁護士によると、男は無実を訴えたという。

 昨年12月に失踪し、殺害されたとみられている黒崎さんの事件をめぐり、仏当局はチリに対し、ニコラス・セペダ・コントレラス(Nicolas Zepeda Contreras)容疑者の身柄の引き渡しを要請していた。これを受けてチリ最高裁はセペダ容疑者の出頭を命じていた。

 同容疑者の弁護士は最高裁に到着した際、「当然弁護していく構えだ。容疑は否認する」と述べた。その後、セペダ容疑者は最高裁を後にしたが、報道陣に対しては一切発言しなかった。

 フランス当局は、同容疑者の身柄引き渡しの手続きを待つ間の拘束を要請していたが、チリ最高裁はフランス側が身柄拘束を正当化する十分な証拠を提示しなかったとして、要請を拒否。代わりに、同容疑者の出国禁止を命じていた。(c)AFP