【2月11日 AFP】アルペンスキー世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships 2017)は10日、スイス・サンモリッツ(St. Moritz)で女子複合が行われ、ララ・グート(Lara Gut、スイス)が練習中に激しく転倒し、今季絶望になることが明らかになった。

 メダル候補と目された25歳のグートが、回転の前のウオーミングアップで、左膝の前十字靱帯(じんたい)と半月板断裂の重傷を負った一方、同胞の地元勢であるウェンディー・ホルドナー(Wendy Holdener)が優勝を飾った。

 人気選手のグートは滑降で3位につけたが、回転の練習中に転倒。ヘリコプターで搬送された先のスキャン結果により、膝に深刻な負傷をしていたことが判明。スイスチームのスポークスマンは、「ララ・グートのシーズンは終了した」と話している。

 一方、滑降を終えた時点で首位と0秒94差の7位につけていたホルドナーが合計タイム1分58秒88で逆転優勝。2位には0秒05の僅差でチームメートのミシェル・ギザン(Michelle Gisin)が続き、スイス勢のワンツーフィニッシュとなった。3位にはミヒャエラ・キルヒガサー(Michaela Kirchgasser、オーストリア)が入った。リンゼイ・ボン(Lindsey Vonn、米国)は5位で表彰台を逃している。

 銀メダルを獲得したギザンは、グートのけがについて「とても悲しい。メダルが確約されていたし、素晴らしいパフォーマンスを見せる彼女がチームのナンバーワンであることは間違いない」とコメントした。

「でも、これが人生でありスポーツ。悲惨なことと幸せは紙一重のところにある。彼女の早期復帰を願っている。完璧なリハビリと素早い復活を祈っている」 (c)AFP/Luke PHILLIPS