【2月9日 AFP】アルペンスキー世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships 2017)は8日、スイス・サンモリッツ(St. Moritz)で男子スーパー大回転が行われ、選手生命を脅かすけがを乗り越えたエリック・グアイ(Erik Guay、カナダ)が優勝し、世界選手権では自身2度目となるタイトルを獲得した。

 独ガルミッシュ・パルテンキルヘン(Garmisch-Partenkirchen)で開催された2011年大会で滑降を制している35歳のグアイは、曇り空の下、全長約1.9キロメートルに及ぶコルヴィリア(Corviglia)のコースで1分25秒38を記録した。

 ソチ冬季五輪の同種目金メダリストで、今季3勝を挙げているチェーティル・ヤンスルード(Kjetil Jansrud、ノルウェー)が2位に入り、3位にはこの日が33歳の誕生日だったマニュエル・オズボーン・パラダイス(Manuel Osborne-Paradis、カナダ)が続いた。

 ソチ五輪の滑降金メダリストのマティアス・マイヤー(Matthias Mayer、オーストリア)を含む有力選手が脱落するなか、素晴らしい滑りでレースを制したグアイは「信じられない」とコメントした。

 W杯で通算5勝を挙げているグアイだが、2014年3月にノルウェーのクビートフィエル(Kvitfjell)で行われた滑降を最後に、長らく優勝から遠ざかっていた。そしてその年の夏には膝の手術を受け、選手生命の危機にさらされた。

 サンモリッツで行われた昨季のW杯滑降で3位に入っているグアイは、「けがに悩まされてきたけれど、ここに来てからはすべてを忘れて楽しんでいる」と話し、「うれしいよ。ヤンスルードとマニー、2人の友人とともに表彰台に上がれるなんて信じられない」と語った。(c)AFP