【2月8日 AFP】南米アルゼンチンのビーチで先月、トップレス姿の女性3人が警察官約20人にとがめられた出来事を受け、同国各地では7日、警官と言い争った女性たちの連帯を示すため、多くの女性が上半身裸でデモ行進を行った。

 デモの発端となったのは、首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)南方500キロに位置するリゾート地、ネコチェア(Necochea)のビーチで起きた騒ぎ。女性3人がトップレス姿で日光浴をしていたところに地元の警察官20人が駆け付け、胸を隠すかビーチを立ち去るように命じた。

 さらにこの騒動を捉えた動画が拡散すると女性の権利活動家の間で怒りの声が上がり、活動家らは女性3人への支持を示すため、トップレス姿で行進することを呼び掛けた。

 デモはブエノスアイレスのほか、マルデルプラタ(Mar del Plata)、ロサリオ(Rosario)でも行われた。デモに参加した女性(28)は、「(アルゼンチンには)このようになくさなければならない男性的な考え方が残っている」と語り、「この体の持ち主は私たちで、自ら望むならば自分たちの意思で見せることもできる」と訴えた。

 今回の抗議デモでは、付近のオフィス街からスーツにネクタイ姿の男性らが駆け付け、立ち止まって凝視したり、笑ったりする人々の姿も見られた。60歳ほどのある男性は「(女性の)胸をちらっと見るチャンスを逃すことはできないだろう?」と語り、周囲の人々はうなずいていた。(c)AFP/Sebastian VARELA