【2月8日 AFP】ホンジュラスの首都テグシガルパ(Tegucigalpa)で6日、前日にギャング団の襲撃で殺害された男性(20)の通夜が行われていた民家に再びギャング団が押し入り、新たに5人が射殺される事件が発生した。親族と地元警察当局が7日、明らかにした。

 男性の母親がAFPに語ったところによると、事件があったのは前日に男性が殺害された現場と同じ民家。2回の襲撃ではともに武装したギャング団が押し入り銃を乱射したという。

 男性はバスの車掌で、ギャング団同士の抗争や麻薬密売などのための資金調達のために地元の企業に金銭を強要するギャング団にとって、格好のターゲットだったとみられている。

 男性の母親は、2回目の襲撃の理由は分からないとしたが、ギャング団がバスの車掌を殺害していることについて、息子がひどくおびえていたと話している。また、息子が殺害される前、警察に保護を求めたが「民間の警備員ではない」として拒否されたという。

 事件後、警察は声明で容疑者逮捕に向けて証拠を集めていると述べた。

 事件では他に4人が銃撃で負傷し病院に搬送された。(c)AFP