【2月5日 AFP】優勝争いから遠ざかったことで、解任を求めるファンの声が再び高まっているイングランド・プレミアリーグ、アーセナル（Arsenal）のアーセン・ベンゲル（Arsene Wenger）監督だが、所属するアレックス・オックスレイド・チェンバレン（Alex Oxlade-Chamberlain）が4日の試合後、解任を支持する動画に好評価をつけるという、指揮官を激怒させかねない行動を取っている。

　敵地に乗り込んだアーセナルは4日、首位チェルシー（Chelsea）に1-3で敗れ、両者の勝ち点差は12に広がり、優勝に向けて致命傷とも言える痛手を負った。そして試合終了のホイッスルから1時間も経たないうちに、オックスレイド・チェンバレンが火に油を注ぐような行動を取ってしまった。

　アーセナル関連の動画を集め、ユーチューブ（YouTube）のチャンネルも持っている人気サイト「Arsenal Fan TV」が、ベンゲル監督解任を求めるような動画を添付したメッセージをツイッター（Twitter）に投稿すると、そのつぶやきに対していいねを押してしまったのだ。動画のタイトルは「ベンゲル出ていけ！」だった。

　オックスレイド・チェンバレンは、どうやら意図せずして解任を支持してしまったらしく、すぐにいいねを取り消したものの、その時点で、いいねを押した事実は多くのユーザーに知れ渡ってしまっていた。チェンバレンはこの日の試合に出場したが、慣れない真ん中のポジションでの起用だった。

　それでも現在は、ファンのいら立ちの矛先がベンゲル監督に向くのは確実な状況だけに、オックスレイド・チェンバレンはすぐさまツイッターにメッセージを投稿し、必死に火消しを行っている。

「さっきの投稿だけど、いいねを押すつもりなんて全然なかったんだ。押したことに気づいてもいなかったんだよ！」 (c)AFP