【1月31日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が難民の受け入れ凍結とイスラム圏7か国の出身者の入国禁止を指示した大統領令に対し、米外交官の一部が抗議の意を表明していることが分かった。政府関係者らが30日、明らかにした。

 国務省には、国の公式政策に関して異論を持つ外交官らが、政府上層部にその懸念を伝達する正規のルート「ディセント・チャネル」が存在する。同省のマーク・トナー(Mark Toner)報道官代行は、「この大統領令に関し、ディセント・チャネル経由のメッセージがあることを認識している」と説明。ただ、外交官が同大統領令を批判するメモはまだ正式には送付されていないという。

 トナー氏は詳しいメモの内容や、何人が署名したかについては公表していないが、国家安保に関する著名ブログ「ローフェア(Lawfare)」は、メモの草案の写しとされる文書を公開し、「数百人の外交官がこのメモに名を連ねる意向だ」と伝えている。(c)AFP