【1月26日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)は25日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第9シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が準決勝進出を決め、長年の好敵手ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と激突する可能性がある決勝の舞台に一歩前進した。

 四大大会(グランドスラム)通算14勝のナダルは、第3シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)に6-4、7-6(9-7)、6-4でストレート勝ち。2時間44分の熱戦を制した元王者は次戦、第15シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)と対戦する。

 グランドスラム決勝では通算9回目となるフェデラーとの再戦に注目が集まる中、ナダルは「準決勝にいるきょうという日を楽しませてほしい。僕にとっては再びいいニュースになった。今シーズンを良い形でスタートできている」としたうえで、「もう一方のドローで何が起きようと、ロジャーが故障から復帰したのはテニスにとって素晴らしいことだと思う。多くの人がもしかしたら彼は二度と帰って来ないかもしれないと言った後でね」と語った。

「真実は彼が戻ってきたということ。メジャー制覇に向け戦っているし、(フェデラーは)多分再び勝つ準備ができている。ロジャーは僕たちのスポーツではレジェンドだから、ファンにとっても素晴らしいことだ」

 また準決勝進出の過程で、ラオニッチに加えガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)、アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)といった強豪を倒してきたナダルは、「彼らは皆トップ選手だ。だから、(彼らに勝利したのは)僕に競争力があり、良いプレーをしているという意味を持つので、とても重要だ」と満足感を示した。

「最も重要な大会の佳境のラウンドに戻って来られて非常に興奮している」

 同大会5回目、グランドスラムでは通算24回目のベスト4入りを果たした30歳のナダルは、もし今大会で自身2度目の全豪制覇を成し遂げれば、各四大大会を複数回優勝した初の選手(オープン化以降)となる。

 この日の勝利によってナダルは、来週発表される世界ランキングで6位に上昇することが見込まれる(ディミトロフが優勝した場合は7位)。また、仮に今大会を制すれば4位へと浮上する。(c)AFP/Robert SMITH