【1月24日 AFP】シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権と反政府勢力の和平協議が23日、カザフスタンの首都アスタナ(Astana)で始まったが、初日は大きな進展は見られず前途多難なスタートとなった。反政府勢力は政権との和平協議が失敗に終われば、戦闘を続けると明言している。

 ロシア、トルコ、イランが主導した今回の和平協議は、2011年にシリア内戦が勃発して以降、反政府勢力とアサド政権が直接対話する初めての機会となるはずだった。

 しかし反政府勢力の代表団はアサド政権が首都ダマスカス(Damascus)周辺の対立の火種となっている地域への爆撃や攻撃を続けているとして、政権側との直接対話は受け入れず、政権側との間接的な協議やロシアやトルコ、国連(UN)を含めた3者協議に参加した。

 今回の和平協議には米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)政権も招待されたが、米国は代表団を送らず、代わりに駐カザフスタン米国大使が参加した。フランスと英国は代表団を送った。

 反政府勢力の代表団の1人はAFPに対し、ロシアを現在の停戦を保証する国として見ることには同意するが、ロシアと同じくアサド政権の後ろ盾となっているイランについては停戦を保証する国とは考えないと述べた。(c)AFP/Maya Gebeily and Gabrielle Tétrault-Farber