【1月22日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は21日、前日に首都ワシントン(Washington D.C.)で行われた大統領就任式の聴衆の人数を実際より少なく見せたとしてメディアを批判した。聴衆が少なかったことはさまざまな証拠で示されているが、トランプ氏は150万人が集まったと主張した。

 本格的な公務の初日となったこの日、米中央情報局(CIA)本部を訪れたトランプ氏は職員らを前に「演説の最中に見たところ(聴衆は)100万、150万人はいた」と語り、「(メディアは)ほとんど誰もいなかった場所を見せてドナルド・トランプはあまり人を集めなかったなどと伝えた」と付け加えた。

 また、ある報道機関が聴衆は約25万人だったと推計したことについて「そこまで悪くなかった。それ(報道内容)はうそだ」と述べ、演説を行った連邦議会議事堂前の階段から20ブロック先のワシントン記念塔(Washington Monument)まで人で埋め尽くされていたと主張した。

 首都ワシントン当局は聴衆人数について正式な発表をしていないが、ワシントン記念塔に達する規模でなかったことはテレビの映像で明白になっている。空撮画像ではバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領が2013年に行った2期目の就任演説に比べて聴衆が大幅に少なかったことが示されている。(c)AFP