【1月20日 AFP】(更新)ナイジェリアで、イスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)によって家を追われた避難民が生活するキャンプが同国軍の戦闘機により誤爆された問題で、国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」は20日、誤爆による死者が少なくとも90人に上ったと発表した。

 MSFによれば、同国北東部ボルノ(Borno)州で今月17日に起きた誤爆の被害者の多くは女性と子どもだったという。ナイジェリア政府は誤爆について、空軍の委員会による調査が行われる予定だとしている。

 軍幹部も誤爆の事実をすでに認めており、「戦場の霧」が原因だったと説明した。

 MSFは声明で、「ラン(Rann)の町中心部で、ナイジェリア空軍機が上空を2度周回して爆弾2発を投下し、約90人が死亡した」と述べた。

 死者数はさらに増加する可能性があり、MSFは170人もの人々が死亡したとする「住民や地域の有力者から寄せられた、つじつまの合った報告」があるとしている。

 支援者らは誤爆当時、キャンプ内に設置された2万人から4万人が暮らす仮設の避難施設で食料を配給していた。(c)AFP