【1月30日 AFP】脱石油依存を目指すサウジアラビアで17日、再生可能エネルギー活用に向けた取り組みの一環として、国内初の風力タービンが稼働を開始した。

 国営石油会社サウジ・アラムコ(Saudi Aramco)によると、タービンは米国の電機大手ゼネラル・エレクトリック(GE)と共同で開発し、生み出された電力はヨルダン国境近くのツライフ(Turaif)にある工場に供給される予定だという。

 サウジ・アラムコは声明で「風力タービン1基で一般家庭250戸に供給できる電力に相当する2.75メガワットを発電することができ、これは石油1万9000バレル(分のエネルギー)に相当する。それにより国の電力網への電力需要は減少するだろう」と述べている。

「脱石油」を目指すサウジアラビアの経済改革計画の下、サウジ・アラムコは2030年までに再生可能エネルギーの生産量を9.5ギガワットまで上げる目標を掲げている。サウジ政府の試算では、国内のエネルギー需要は2032年までに120ギガワットを超えると見込まれている。

 サウジで現在利用されている電力は、事実上全て原油、精製油、および天然ガスから生産されている。(c)AFP