【1月19日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)に出場しているダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)が、現地メルボルン(Melbourne)で購入した20豪ドル(約1700円)のシャツを着用して試合に臨んだことを明かし、新たなスポンサーを探していると語った。

 今大会2回戦で世界7位のマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)を破り、自身が持つ四大大会(グランドスラム)での最高成績に並んだエヴァンスは試合後、「ちょうどナイキ(Nike)との契約が切れた。新たな契約を提示してもらえなかったんだよ。この前ちょっと店に行って、ウエアをまとめ買いしてきた」と話した。

 さらに、ゲームパンツの値段は「見なかった」というエヴァンスは「シャツは19.99豪ドルだったよ。シャツの方を心配していたんだ」と付け加えた。

 パーティーに興じすぎていると言われるなど、およそ1年半前までは世界772位だった26歳のエヴァンスだが、昨年はトップ100入りを果たす躍進のシーズンを送った。今季もすでにアピア国際(2017 Apia International Sydney Tennis Tournament)で自身初の決勝進出を決め、ランキングはキャリア最高の51位を記録したが、昨年12月にウエアの契約を打ち切られていた。

 18日の試合でチリッチを撃破し、トップ10選手から2勝目を挙げたエヴァンスは「暗黒期」から立ち直ったといい、昨季の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)戦でマッチポイントを逃して以降続いていた悪い流れを断ち切れたと口にした。

 また、エヴァンスと練習を共にすることもある世界1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、「人はそれぞれ異なる年齢で成熟し、何が自分にとって重要かに気づく。彼は今、テニスに集中しているんだと思う」としたうえで、「しかるべき人が周囲にいるし、今は本当によくやっているよ。彼はナイスガイだし、僕としても非常にうれしく思う。才能があって練習も一生懸命取り組むし、競争心も高い。彼は(成功に)ふさわしいよ」と話した。(c)AFP/Talek HARRIS