【1月14日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)が13日、翌14日に敵地で行われるレスター・シティ(Leicester City)戦のメンバーからジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)を外し、同選手のクラブでの今後に懸念が生じている。

 今季リーグ戦19試合で14得点を挙げている28歳のコスタは、自身の体の状態に関してクラブ側と対立しているとみられており、今週は練習に参加していない。

 さらに、コスタに対しては中国のクラブから年俸3000万ポンド(約42億円)という高額のオファーが届いているとも報じられている。

 チェルシーのアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は先月、昨シーズンを通じて不機嫌だったコスタの態度を改めさせたと語り、同選手を称賛していた。多くのチェルシーファンは、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)元監督の解任は、気むずかしいコスタに一因があったと批判していた。

 コンテ監督は、「素晴らしい情熱を見せてくれている。どの試合でも彼はチームを助けようとする働きと献身的な動きを見せている。素晴らしいことだし、継続することが重要だ。ジエゴは優れたストライカーだ。彼はその情熱を正しい形で披露している」と語っていた。

 コスタは2014年にアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)から移籍して5年契約を結んでおり、チェルシーのオーナーを務めるロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏は、同選手を売却させるつもりはない。

 昨季終了後には退団を求め、古巣アトレティコへの復帰もうわさされたが最終的には思い直した。とはいえ、移籍を求めた理由は家庭の事情だったという。

 今月、コスタは「退団したかっただって?うん、そうだ。出ていきかけた。でもチェルシーは悪くない。家庭の事情であることを変えたかったが、そうはならなかった。ここに居続けることができて幸せだ」とコメントしている。

 前節のトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦で敗れはしたものの、コスタの活躍もあってチェルシーはリーグ戦で13連勝を飾っていた。

 14日の試合では、コスタが出場停止だったボーンマス(AFC Bournemouth)と同様に、エデン・アザール(Eden Hazard)がその穴を埋め、前線に入るとみられる。

 アブラモビッチオーナーの移籍をさせないという強い意志にもかかわらず、英国のあるブックメーカー(賭け屋)は、1月の移籍市場におけるコスタ退団の掛け率を3倍に引き下げている。(c)AFP