【1月12日 AFP】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)は11日、健全なニュース環境を整え、虚偽ニュースの拡散を抑制するため「ジャーナリズムプロジェクト(Journalism Project)」を立ち上げたと発表した。報道機関や大学と連携して新しいニュース形式の開発や読者のニュースリテラシーの向上などに取り組む。

 フェイスブックは虚偽情報の蔓延(まんえん)や急速な拡散を許しているとして、厳しい目にさらされている。虚偽ニュースは米大統領選にも影響を与えたと批判されている。

 かねて「メディア企業ではない」と主張している同社だが、今回のプロジェクトについては、同社のウェブサイトに流れる情報の信頼性を高めることが目的だと説明した。

 具体的には、ニュース記事を配信するパートナーの役に立つ新しいニュース形式の定型の開発、ジャーナリストへの訓練やツールの提供、ニュースの信頼性に対する読者の判断の助けとなるリテラシー教育などを行う予定だ。

 プロジェクトの責任者は「報道機関と協力して製品を開発していくほか、ジャーナリストから当社がより良いパートナーとなれる方法を学び、さらに出版社や教育関係者と連携して、デジタル時代の読者が必要とする情報の提供方法を研究する」と述べた。(c)AFP