【1月6日 AFP】英ロンドン(London)のバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)は5日、観光客に人気の衛兵交代式(Changing of the Guard)の実施日時を変更すると発表した。独ベルリン(Berlin)で昨年末に起きたトラック突入事件を受けた治安対策強化の一環だという。

 エリザベス女王(Queen Elizabeth II)の公邸であるバッキンガム宮殿の衛兵交代式は、伝統と華やかさで常に多くの観光客を集める。しかし、ロンドン警視庁(Metropolitan PoliceScotland Yard)は昨年12月、ベルリンで開催されていたクリスマス市にトラックが突っ込み12人が死亡した事件後に治安対策の強化に着手。衛兵交代式の最中は宮殿前の通りを封鎖するなどの「予防的措置」として導入していた。

 今回はこの措置の終日導入に加え、これまで隔日で午前11時半から行っていた衛兵交代式を、1月16日以降は毎週月、水、金、日曜に固定し、開始時刻も30分前倒しして午前11時からに変更する。

 ただし、本格的な観光シーズンを迎える3月~8月はこれまで通り毎日交代式を行うという。

 英情報局保安部(MI5)による英国内のテロ警戒レベルは2014年以降、5段階の上から2番目の「重大(Severe)」に引き上げられたままで、攻撃が起こる「可能性は高い」とされている。(c)AFP