【1月6日 AFP】男子テニス、カタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2017)は5日、シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)と第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、今季初の直接対決に向けて順当に準決勝進出を果たした。

 強風で肌寒いコンディションの中、世界ランク1位のマレーは7-6(7-4)、7-5でニコラス・アルマグロ(Nicolas Almagro、スペイン)との激戦を制し、連勝記録を27に伸ばした。同2位のジョコビッチも、衰えを知らないベテラン、ラデク・ステパネク(Radek Stepanek、チェコ)に6-3、6-3で快勝し、ベスト4入りを決めた。

 世界のトップに君臨する両者は、7日に行われる決勝で激突する可能性が高まったが、マレーはジェラルド・メルツァー(Gerald Melzer、オーストリア)との2回戦に続き、今週2度目の苦戦を強いられており、先の見通しは明るいとはいえない。

 この日の勝利で、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が記録したツアー32連勝まで、あと5勝に迫ったマレーは試合後、「とてもタフな試合だった。どちらのセットも本当に僅差だった」とすると、「今日は厳しいコンディションだった。風が強くて、リズムに乗るのが難しかった」とコメント。連勝街道を突き進む王者は次戦、第5シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)を7-5、6-3で下した第3シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)と顔を合わせる。

 一方、2010年から2011年にかけて歴代1位の43連勝を記録したジョコビッチに一蹴された38歳のステパネクは、もし勝ち進んでいれば、1993年に米サンフランシスコ(San Francisco)で行われた大会で準決勝に進出した当時40歳のジミー・コナーズ(Jimmy Connors)氏に次ぐ、年長記録での4強入りという歴史的快挙を果たすはずだった。

 この日の結果、ステパネク戦の連勝記録を12に伸ばすと同時に、1セットも落とさずに優勝した前回大会に引き続き、同大会で16セット連続の獲得に成功したジョコビッチは試合後、「エキサイティングだ。シーズンを最高の形でスタートしたい中で、3戦3勝となった」と喜んだ。

 ジョコビッチは次戦、自身が2015年大会で敗れたイボ・カルロビッチ(Ivo Karlovic、クロアチア)に6-2、7-5でストレート勝ちしたスペインのフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco)と相まみえる。

 ベテランのカルロビッチは、同大会でジョコビッチから白星を挙げた最後の選手となっている。(c)AFP/David HARDING