【1月5日 AFP】ダカールラリー(Dakar Rally 2017)は4日、第3ステージが行われ、ステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)がステージ優勝を飾るなど、プジョー(Peugeot)勢が表彰台を独占した。

 1分54秒差の2位には、2010年大会王者のカルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)が入った。世界ラリー選手権(WRC)で9度の総合優勝を誇るセバスチャン・ローブ(Sebastien Loeb、フランス)は、3分8秒差の3位だった。

 総合順位では、ローブがサインツとわずか42秒差で辛うじて首位を守った。キャリア13回目のダカール制覇を狙うペテランセルは、トップと4分18秒差の総合3位につけている。

 この日の二つの競技区間のうち、後半の124キロメートルは、今大会で初めて標高5000メートルに到達した後の高地で争われたが、この過酷な環境で苦しんだのがプジョーにとって最大のライバルであるトヨタ(Toyota)勢だった。

 2011年と2015年の大会王者で、前日まではローブとわずか28秒差の総合2位につけていたナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)は、ホイールが損傷して1時間以上の足止めを余儀なくされた結果、2時間17分38秒差の下位に沈んだ。

 ホアン・ナニ・ロマ(Joan Nani Roma、スペイン)、ジニエル・ドヴィリエ(Giniel de Villiers、南アフリカ)という大会優勝経験のある二人も、厳しい坂道で技術系のトラブルに見舞われ、それぞれ13分16秒差、36分23秒差をつけられてゴールした。

 総合順位では、ロマが13分4秒差の5位につけているが、ドヴィリエは35分20秒差、アルアティアが2時間14分58秒差と上位からは大きく水をあけられている。

 この結果について、開幕からの2ステージでは7位、12位と苦しんでいたペテランセルは、「プジョーにとっては、すごくいい一日になったよ。アルアティアとドヴィリエは確定じゃないが、おそらく優勝争いから脱落だからね。これで上位の展望が少しはっきりしてきた」と話した。

 一方、二輪部門ではホンダ(Honda)のホアン・バレダ・ボート(Joan Barreda Bort、スペイン)が第3ステージを制し、総合ランキングで2位と10分20秒差の首位に躍り出た。(c)AFP