■極右支持を公言する住民ら

 フジュロールさんと同じくマントラビル在住で、スーパーマーケット店長のフランク・パルティ(Franck Party)さん(49)は、ジャンマリ・ルペン氏であれば「過激過ぎる」として「絶対に」投票しなかっただろうとしながらも、娘のルペン氏が党を引き継いでからは、FNに投票するようになったと明かした。

「移民の大量流入」や「欧州連合(EU)の独裁」には反対だというパルティさんは、現党首ルペン氏の「フランスのアイデンティティーを守る姿勢に共感できた」と話す。

 世帯収入で言えば全国平均よりも若干低いマントラビルの住民の多くは、パルティさん同様、FNに投票すると公言している。

 同町の役場で働くパトリシア(Patricia)さん(58)も、2014年の地方選でFNに投票したことは後悔していないとして、今年の大統領選ではルペン氏に投票するつもりだと語った。

 フジュロールさんと同様、極右町長になったからといって町が変わったという印象はほとんど受けておらず、「道が前より少しきれいになった程度?」というパトリシアさんだが、自分にとって最も大事なことは「フランスを再活性化すること」だと訴えた。(c)AFP/Charlotte PLANTIVE