【1月2日 AFP】直近では2014年の軍事クーデターで樹立された現在の暫定政権を含め、過去80年間に12回のクーデターで政権を掌握してきたタイ陸軍の司令官が、2日に公開されたインタビューで「クーデターはもうない」と断言した。

 現在の暫定軍事政権は、新憲法が施行され次第、選挙を実施すると約束しているが、投票日は決まらないままだ。そうした中、2日に公開された同国メディアとのインタビューで、タイ陸軍のチャルムチャイ・シティサット(Chalermchai Sitthisat)司令官は、選挙によって再び軍幹部が好まない文民政権が誕生した場合には、軍事クーデターによる介入はあるかと問われると、その可能性を否定した。

 同司令官は「クーデターを起こさなければならない理由は一体何なのか。クーデターはもうない。われわれはすでに(過去から)学んだはずだ」と答えた。

 この発言に、政治集会や抗議デモが禁止されているタイ国内のソーシャルメディアはすぐさま飛び付き、あるユーザーは「こうしたことを軍が言う時は、必ずそれと真逆のことをするという意味だ」と書き込んだ。(c)AFP