【10月16日 AFP】タイでは、プミポン・アドゥンヤデート(Bhumibol Adulyadej)国王(ラーマ9世)の死去を受けて、兵士たちがバンコク(Bangkok)の有名な歓楽街を早めに閉めさせ、観光客らは紙コップのビールをこそこそとすするなど、国王への弔意を示すため普段のにぎやかさは自粛されている。

 ほぼ全てのタイ国民同様、バーなどで働く女性たちも、国王の遺体を乗せた車列が病院から王宮へ行進し、沿道に大勢の人々が集まった14日の夜には、いつものきわどい服を黒い控えめなものに替えて出勤した。

 国を挙げての服喪として、軍事政権は国民にすべての娯楽活動を控えるようにと指示しており、これに従い、午後10時頃になると兵士たちが、まばゆいばかりのネオン看板の電源を抜き、店舗などに早じまいを実施させている。

 ベルギーからの観光客は「突然、兵士たちがやって来た。5人の一団だった」、「兵士たちは支払いを済ませるように言うと、なにもかもをきれいに片付けはじめた。女の子たちもいなくなった」と話した。(c)AFP/Sally Mairs, Marion THIBAUT