【1月3日 AFP】男女混合国別対抗戦の第29回ホップマンカップ(Hopman Cup XXIX)は2日、グループAの試合が行われ、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)はダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)を6-3、6-4で下し、復帰戦を快勝で飾った。

 膝や腰の故障で6か月にわたって実戦から遠ざかっていたフェデラーは、61分で試合にけりをつけ、母国スイスを勝利に導いた。

 スイスはベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic)が7-5、3-6、6-2でヘザー・ワトソン(Heather Watson)を下し、消化試合となったダブルスでも4-0、4-1と圧勝した。

 今大会の男子シングルスの一戦で半年ぶりの試合に臨んだフェデラーは、負傷により2002年以降では初めて世界ランクトップ10から転落している。

 世界16位で2017年を迎えた35歳のフェデラーは、コートに再び立って感情がこみ上げるのを感じたと明かし、膝の問題はまったくなかったと語った。

「初戦としては最高だった。期待なんてかなり低かったらね。この3~4週間は(膝については)考えていないんだ。痛みも無い」

 昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)準決勝のミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)戦で膝の状態を悪化させ、その後半年間を休養に当てることを決めたフェデラーだったが、世界66位のエヴァンスに対してすぐさま格の違いを見せつけた。

 パース(Perth)で行われたテニスの試合では最多となる1万3684人の観衆を前に、フェデラーいきなりエースをたたき込み、第4ゲームには見事なパッシングショットを数本決めると、第6セットにはブレークを奪ってファンを沸かせた。

 フェデラーは4日のドイツ戦で、10代のアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev)と対戦する。(c)AFP