【1月2日 AFP】男子テニス、世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は1日、今季開幕戦で早くも直接対決が実現するかもしれないノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)について、2017年も「最大の脅威」だと述べた。

 ドーハ(Doha)で開催される今シーズン初戦のカタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2017)では、マレーが大会第1シード、ジョコビッチが第2シードとして出場し、両者が順当に勝ち進めば、7日の決勝で対戦する可能性がある。

 ナイト爵位を授与されることが先日発表されたばかりのマレーは、今シーズン初戦の開幕を控え、今年もジョコビッチはコート上で厳しい対戦相手であり続けるとの見解を示している。

 記者会見で「世界ランク1位として、ノバクが最大の脅威になる」と話したマレーは、「昨年の後半戦は充実した数か月を過ごせたが、シーズン終盤にかけて出られる大会の数が減るので、世界1位の座を維持するのは困難を極めるだろう」と語った。

 マレーは3日の初戦でジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy、フランス)と、大会連覇を目指すジョコビッチは2日にジャン・レナード・ストラフ(Jan-Lennard Struff、ドイツ)と対戦する。

 2016年の今ごろは、ジョコビッチが男子テニス界の覇権を握り、四大大会(グランドスラム)すべてで優勝するのではないかとみられていた。実際、ジョコビッチは全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2016)と全仏オープン(French Open 2016)で優勝を果たしている。

 しかし、ジョコビッチはシーズン終盤にかけて失速し、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)で3回戦敗退に終わると、全米オープン(US Open Tennis Championships 2016)の決勝ではスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)に敗れた。

 それでも、四大大会(グランドスラム)通算12勝を誇る元世界1位のジョコビッチは、「2016年の半年間、シーズン後半は失敗だとはみなしていない。あらゆる経験が、私に対する天からの恵みだと感じている」と主張すると、「コートに立てば、試合に勝つこと以外は考えていない」として、勝利に対する意欲をみせた。(c)AFP