【1月1日 AFP】総合格闘技大会「UFC(Ultimate Fighting Championship)」は30日、 米ラスベガス(Las Vegas)で女子バンタム級タイトルマッチが行われ、ロンダ・ラウジー(Ronda Rousey、米国)の復帰戦は、王者アマンダ・ヌネス(Amanda Nunes、ブラジル)に秒殺でTKO負けを喫し、自身2度目の敗北を喫した。

 ラウジーは第1ラウンドで顔に連打を浴び、窮地に追い込まれると、レフェリーはわずか48秒で試合をストップ。28歳のヌネスはほとんど汗をかくことなく、タイトルの防衛に難なく成功した。

 ホーリー・ホルム(Holly Holm、米国)に大金星を献上して以降、表舞台から姿を消し、1年以上もリングから離れていたラウジーは、ヌネスとの一戦を前にしてもインタビューを拒否するなど控え目な態度を守っていた。

 ホルムに敗れてキャリア当初から続けてきた12戦12勝の記録がストップしていたラウジーは、ヌネスに今回敗れたことで、通算成績を12勝2敗としている。

 北京五輪の柔道女子70キロ級で銅メダルを獲得した実績を持つ29歳のラウジーは、総合格闘技(MMA)界を代表するスター選手の一人で、同スポーツの人気拡大に貢献してきた。

 ラウジーは見せ場なく敗戦を喫したものの、この試合で300万ドル(約3億5000万円)のファイトマネーを手にしている。一方、勝利したヌネスには10万ドル(約1170万円)が支払われる。

 5連勝を飾ったヌネスは試合後、「ありがとう、 ロンダ・ラウジー。私が王者よ」とコメントすると、「彼女は今後、引退して映画界に進出し、お金をたくさん稼ぐでしょう。ここにはたくさんのタレントがいる。だからもうラウジーのことは忘れて」と語った。(c)AFP