【12月31日 AFP】男子テニス、ムバダラ・ワールド・テニス選手権(Mubadala World Tennis Championship)は30日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ(Abu Dhabi)で準決勝が行われ、世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、同11位のダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)に6-7(4-7)、4-6で敗れた。

 この日の試合まで、ゴフィンとの対戦成績を5戦全勝としていたマレーは、UAEの地元紙ナショナル(The National)に対し「よくボールをたたけていたと思う。オフ後最初の試合としては、とても高い質の試合だったと思うので良かった。ただ終わり方は残念だった」と語った。

「(今大会は)新たな年へ向けて、いい準備になる。世界トップの選手たちと練習し、試合ができる。良いリズムで一年を始めるには素晴らしい形だ。(感覚や技術が)鋭くなるし、戻って来られてうれしい」

 今年はウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)とリオデジャネイロ五輪などを制したマレーは今大会後、隣国で行われるシーズン開幕戦のカタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2017)に参戦し、その後の2週間は全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)の準備に充てる。

 一方のゴフィンは、自身初めてマレーから勝利を収めたことに喜びを見せる。

 31日に行われる決勝でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と激突する26歳のゴフィンは、「サーブがとても良かったし、その点が試合に踏みとどまるにはカギだった」と振り返った。

「アンディは素晴らしいリターンをしてくる。相手にプレッシャーをかけ、試合を通して良いサーブを打つのを難しくするんだ」

「(今日は)サーブのレベルを維持できたし、ベースラインからの感触が良かったのに加え、必要なときはネットに出ることもできた」

 この日行われたもう一方の試合では、ナダルが世界3位のミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)に6-1、3-6、6-3でフルセット勝ち。四大大会(グランドスラム)通算14勝を誇る30歳は、けがに泣いた2016年を乗り越え、31日の決勝で同大会自身4度目の優勝を目指す。

 ラオニッチとの対戦成績を7勝1敗としたナダルは試合後、「試合に出ない時間を過ごし、再びコートに戻って来るのは良い気分だ」としたうえで、「素晴らしい2人の選手(前日はトマス・ベルディハ<Tomas Berdych、チェコ>に勝利)に勝てたのは、良いニュースだ」と話した。

 また、決勝の対戦相手となるゴフィンについては、「ダビドは非常に才能がある。タフな試合になるが、ベストを尽くす」と警戒した。

 5位決定戦では、ジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)がベルディハを6-7(5-7)、6-3、10-3で破っている。(c)AFP