【12月30日 AFP】男子テニス、元世界ランキング1位で四大大会(グランドスラム)通算14勝を誇るラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が29日、今後3年間のメジャー大会で結果を残すことに自信を見せた。

 世界ランキング9位のナダルは昨季、手首の故障の影響で全仏オープンテニス(French Open 2016)3回戦を前に棄権を余儀なくされると、つづくウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)も欠場。10月にはシーズンを途中で終了した。

 しかし30歳のナダルは、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)で前人未到の9度の栄冠に輝いた、かつての勢いを取り戻すことが可能だと信じているという。

 現在、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ(Abu Dhabi)で行われているムバダラ・ワールド・テニス選手権(Mubadala World Tennis Championship)に出場中のナダルは、「あと数年間、今の位置に残るのが私の考えで、そこにいるために十分なモチベーションもあると感じている。今後3年は、大舞台で戦えると信じている」と語った。

 さらにナダルは、長きにわたって自身を苦しめている膝の問題も、今までほど心配すべき状況ではないと明かした。

 ナダルはUAEの地元紙ナショナル(The National)に対し、「体調は良い。それが何より重要なことだ。今は膝も痛くないし、このような形が続いていけばいいと思う」と話した。

 2017年シーズンへ向けて実戦に臨んだナダルは、トマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)を6-0、6-4で一蹴し、準決勝進出を決めた。30日に行われる準決勝では、ミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)と激突する。

 一方、ジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)を7-6(7-2)、6-4で破ったダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)は、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)と決勝進出を懸けて対戦する。(c)AFP