【12月25日 AFP】(写真追加)非常に強い台風26号(アジア名:ノックテン、Nock-Ten)が25日、フィリピン東部に接近し、沿岸や災害の危険性が高い地域の住民数千人が避難した。

 当局によると、ビコル(Bicol)半島や近くの島々に台風が接近したことに伴い、波の高さは2.5メートルに達し、土砂崩れが発生する危険性が高まっている。

 活火山のマヨン(Mayon)山に近く、約3300人の人口を抱えるアルカラ(Alcala)村の当局者はAFPに対し、「朝食後に荷造りして軍のトラックに乗る(避難する)よう、メガホンで住民に呼び掛けた」と語った。山の斜面には大量の火山灰が積もっているため、豪雨によって流され、家屋が泥に埋もれる恐れがあるとしている。

 フィリピンや海外の気象当局によると、25日にビコルを直撃し、26日にはルソン(Luzon)島の他の地域に達する見込み。米軍の合同台風警報センター(US Joint Typhoon Warning Center)は、上陸時の風速を64キロ、最大瞬間風速を77キロと予想している。

 台風は、26日に直撃が予想されている首都マニラ(Manila)を含め、4200万人の人口が集中する地域に影響を及ぼすと予想されている。(c)AFP