【12月25日 AFP】ドイツの警察当局は24日、同国西部オーバーハウゼン(Oberhausen)にある国内最大級のショッピングセンター襲撃を企てた疑いで逮捕した兄弟2人を証拠不十分で釈放したことを明らかにした。

 首都ベルリン(Berlin)で19日に観光客らでにぎわうクリスマス市にトラックが突っ込み、12人が死亡、多数の負傷者が出る襲撃事件が発生し、国内が厳戒態勢にある中、西部エッセン(Essen)の警察は23日、コソボ出身の28歳と31歳の兄弟2人が近郊の都市オーバーハウゼンにあるショッピングセンター「セントロ(CentrO )モール」襲撃を計画しているという報告を情報機関から受けて逮捕に踏み切っていた。

 しかしエッセン警察は声明で、「慎重に捜査を進めたにもかかわらず」2人の容疑を立証できなかったと発表。「犯罪に関係した証拠が発見されず、明確な危険性がないことがはっきりしたため、本日(24日)午後に釈放した」と明らかにした。

 ベルリンの襲撃事件から4日後に兄弟2人が別の襲撃事件の容疑者として逮捕されたというニュースは、世界中で大きく報道されていた。(c)AFP