【12月20日 AFP】(更新、写真追加)ドイツの首都ベルリン(Berlin)中心部で19日、多くの人で混雑していたクリスマス市にトラックが突っ込み、地元警察によると少なくとも12人が死亡、48人が負傷した。警察は、テロ攻撃の可能性があるとして調べを進めている。

 現場は観光客でにぎわう広場に設けられたクリスマス市で、トラックが歩道に乗り上げた。警察によると、トラックの運転手とみられる人物が身柄を拘束され、同乗者1人の死亡が確認された。

 ベルリン警察がツイッター(Twitter)で発表したところでは、負傷した48人は病院で治療を受けており、重傷者も含まれる。

 警察当局は「テロ攻撃だったかどうかを特定するため、捜査を行っている」と説明。トマス・デメジエール(Thomas de Maiziere)内相は公共テレビに対し、「攻撃という言葉はまだ使いたくないが、そうであることを示す証拠が多数ある」と述べた。

 トラックを保有する運送会社のポーランド人経営者の男性はAFPの取材に、19日午後から運転手と連絡が取れなくなっていると認めた。運転手は男性のいとこだという。

 会社の幹部は、運転手は37歳で、鉄鋼製品をイタリアからベルリンに運んでいたと話している。(c)AFP