【12月24日 AFP】リビアで23日、乗客乗員117人を乗せて南部サブハ(Sabha)から首都トリポリ(Tripoli)に向かっていたアフリキヤ航空(Afriqiyah Airways)の旅客機が、男2人にハイジャックされる事件が起きた。同機はマルタの空港に緊急着陸。4時間にわたる交渉の末、男らは乗客乗員を全員解放し、投降した。

 マルタのジョゼフ・ムスカット(Joseph Muscat)首相は、リビア国籍とみられる容疑者2人が逮捕されたと発表。マルタ政府の声明によると、男2人は当初、本物の手投げ弾と拳銃少なくとも1丁を所持していたとみられていたが、後に武器は偽物であることが判明した。

 リビア統一政府によると、男2人は、2011年に死亡したリビアの独裁者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の支持者で、同大佐を支持する政党の結成を目指しており、マルタへの政治亡命を申請するつもりだった。ただ、マルタのムスカット首相によると、男らは今のところ亡命申請をしていないという。(c)AFP/Matthew XUEREB