【12月23日 AFP】フランス北西部ノルマンディー(Normandy)地方の小さな町トゥルーブル(Tourouvre)に22日、世界初のソーラーパネルを敷き詰めた道路が開通した。長さ1キロのこの道路による発電で、同市の街灯の電力を十分まかなえるという。

 仏建設大手ブイグ(Bouygues)傘下の道路建設企業コラス(Colas)が開発した「ワットウエー(Wattway)」という名称の樹脂加工が施されたソーラーパネルが計2800平方メートルの面積を覆っており、地元の送電網と接続されている。1日の平均交通量は車両約2000台。パネルの耐久性がテストされる。

 視察に訪れたセゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)エコロジー・持続可能開発・エネルギー相は「新たに土地を用意することなく、すでに使用されている広大な道路インフラを活用できる太陽エネルギーの新しい使用法」だと称賛した。同相は西部ブルターニュ(Brittany)と南部マルセイユ(Marseille)を皮切りに、同様の「ソーラーハイウエー」を全国に導入する4か年計画を発表している。

 コラスによれば、理論的にはフランスは国内の既存道路数百万キロのうち4分の1だけをソーラーパネルで覆えば、他国に依存しないエネルギー自給国になれるという。(c)AFP/Chloé COUPEAU