【12月22日 AFP】ナイジェリア軍は、同国北東部にあるイスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)の拠点から過去1週間で市民1880人を救出し、同組織の構成員数百人を拘束した。軍の司令官が21日、明らかにした。

 救出作戦が行われたのは約1300平方キロに及ぶサンビサ森林地帯(Sambisa Forest)。

 軍司令官は声明で、今月14~21日に実施した作戦で一般市民1880人を救出したと発表。「ボコ・ハラムのテロリスト564人が拘束され、19人が投降した。さらに拉致容疑者7人と外国人37人も拘束された」と明らかにした。

 今回の作戦はボコ・ハラムの拠点を一掃するべく昨年開始した軍事作戦の一環。司令官によると、同組織の戦闘員数人を殺害した他、武器や弾薬の貯蔵所も発見した。

 さらに隣国のカメルーンでも女性や子どもを含む数百人が解放されたという。その中からイスラム過激派の容疑者8人が特定され、身柄を拘束された。

 ボコ・ハラムは2009年以来、少なくとも2万人の死亡に関与。2014年には女子生徒200人以上を拉致した。また約260万人が家を追われ、人道危機が生じている。(c)AFP/Joel Olatunde AGOI