【12月13日 AFP】フランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール(France Football)」は12日、2016年の世界年間最優秀選手(バロンドール、Ballon d'Or)を発表し、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)でプレーするクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が通算4度目の受賞を果たした。

 今年のロナウドは、ここ3年間で2度目の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇を果たすと、欧州選手権(UEFA Euro 2016)では決勝のフランス戦で負傷により途中交代となったものの、母国ポルトガルにとって初となる主要タイトル獲得に貢献し、最後は同賞で完璧なシーズンを締めくくった。

 一方、ほぼ10年前からロナウドとバロンドールを争ってきたライバルのリオネル・メッシ(Lionel Messi)は、所属するFCバルセロナ(FC Barcelona)や母国アルゼンチンの試合で、本来の並外れた実力を発揮できずに受賞を逃した。

 得票数で2位に続いたメッシと、3位に入ったフランス代表のアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)を抑えてトップで選出されたロナウドは、今回の受賞も決して受け流すことなく、先日には金髪で練習に臨む姿が目撃されていたほか、正式発表がされる前の12日には、早くも複数のメディアで選出決定の写真が掲載されていた。

 16クラブW杯(2016 FIFA Club World Cup)に出場するため、現在日本にいるロナウドは、仏テレビ局「レキップTV(L'Equipe TV)」で、「4度目のバロンドールを受賞して、とても光栄だ。1度目のときのように、再び夢がかなった気持ちだよ」とコメントした。

「4度もバロンドールに選ばれるなんて、考えてもいなかった。とてもうれしくてハッピーだ。チームメート全員をはじめ、代表チームやレアル・マドリード、そしてこのトロフィーを勝ち取る手助けをしてくれた人々や選手たちに感謝する。簡単にもらえるものではないから、この瞬間を楽しみたい」

 そのほかの投票結果は、バルセロナのルイス・スアレス(Luis Suarez)が4位、同僚のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が5位、そしてロナウドのチームメートでウェールズ代表のギャレス・ベイル(Gareth Bale)が6位となった。(c)AFP/Peter STEBBINGS