【12月9日 AFP】16クラブW杯(2016 FIFA Club World Cup)が8日、横浜で開幕し、鹿島アントラーズ(Kashima Antlers)は途中出場の金崎夢生(Mu Kanazaki)が終了間際に決勝点を挙げて2-1でオークランド・シティ(Auckland City FC、ニュージーランド)に逆転勝利を飾り、準々決勝進出を決めた。

 この開幕戦のキックオフ前には、ブラジルのサッカーチーム、シャペコエンセ(Chapecoense)の選手らを乗せた旅客機がコロンビアで墜落した事故の犠牲者に黙とうがささげられた。

 また、クラブW杯通算100試合目となったこの一戦では、史上初めてビデオ判定技術が試された

 しかし、少なくとも後半5分にオークランドのキム・デウク(Dae-Wook Kim)がFKから強烈なヘッドで先制点を挙げるまで心臓が高鳴ることのなかった一戦で、ビデオ判定は使われなかった。

 アントラーズはこちらもベンチスタートの赤崎秀平(Shuhei Akasaki)が後半22分に同点弾を決めると、残り2分で金崎が至近距離からヘディングシュートをねじ込み、8度目の出場を飾ったオークランドから逆転勝利を収めた。

 アントラーズの石井正忠(Masatada Ishii)監督は、「今大会初出場だが、初戦は難しいと思った。先制されて苦しくなった。セットプレーで失点したが、崩されてはいなかった。逆転できると思っていたし、途中出場の2人がいい働きをしてくれた」とコメントした。

 先週、通算8度目となるJリーグ1部(J1)制覇を遂げたアントラーズは、南米王者アトレティコ・ナシオナル(Atletico Nacional、コロンビア)との準決勝進出を懸け、11日にアフリカ王者マメロディ・サンダウンズ(Mamelodi Sundowns、南アフリカ)と対戦する。(c)AFP/Alastair HIMMER