荒野で出会い系パーティー、オーストラリアの伝統?
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■生身の人々と出会える
一方、アウトバックスでの出会い系パーティーは大量飲酒や安易なセックス、危険運転などで悪評判も高く、主催者は安全の維持に頭を悩ませる。
アリアパークのパーティーの場合、チケット代は120豪ドル(約1万円)で飲み放題。ドリンク用のプラスチックカップやコンドームなどが入ったグッズバッグ付きだ。
シドニー在住の常連参加者ジャック・ビーハグさん(20)は気楽な雰囲気が好きだと語る。「ここに来るだけで、誰とでも会話を楽しめる」都会で人気の出会い系アプリとの大きな違いはその点にあるという。「こっちなら、みんなと仲良くなれるんだ」
パーティーが佳境に入り、酔いも回ってきた参加者たちは、目当ての相手を誘ってピックアップトラックの中で夜を明かす。
主催者のネッド・フィッシャー氏は「昔はきちんと正装してディナーを食べる見合いの場だったのだが」と言いながらも「もっと今風のものに変わって、パーティー色が強まった。ここに気楽にやって来て、楽しい時間を過ごして、新しい知り合いをつくる。心からくつろいでいるんだ」と理解を示している。(c)AFP/Glenda KWEK