【11月26日 AFP】フランス検察当局は25日、パリ(Paris)首都圏で攻撃を企図していたとして逮捕された容疑者5人が、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の拠点から指示を受けていたと発表した。

 警察は先週末、東部ストラスブール(Strasbourg)と南部マルセイユ(Marseille)の2都市で一斉強制捜査を行い、計7人の容疑者を逮捕し、武器を押収した。後に2人は釈放された。

 記者会見したフランソワ・モラン(Francois Molins)検事によると、残る5容疑者はフランス人4人とモロッコ人1人で、25日にテロ事件を担当する予審判事による審問を受けた。

 ストラスブールで押収された物品の中には、ISへの「忠誠を明示」したり、「死や殉教を美化」したりする内容の文書も含まれていたという。またストラスブールの犯行グループとマルセイユで逮捕された容疑者1人は、「暗号化されたアプリケーションを使いイラク・シリア地域の調整役から送付された共通の指示を所有していた」とされる。

 捜査当局によると、ストラスブールのグループは12月1日に攻撃を実施するべく、標的候補として複数の場所を検討していた。モラン検事は標的の詳細について「特定は不可能」としているが、警察筋によると、容疑者らはインターネット検索でシャンゼリゼ(Champs-Elysees)通りのクリスマス・マーケットや、ディズニーランド・パリ(Disneyland Paris)、パリ北東部のカフェのテラス、パリ警視庁本部、地下鉄駅について調べていた。(c)AFP/Sophie DEVILLER