【11月17日 AFP】交流サイト(SNS)最大手フェイスブック(Facebook)上では米大統領選終盤、主要メディアが報じた選挙関連記事よりも、虚偽ニュースの方が多く利用者の注目を集めていたことが16日、米ニュースサイト「バズフィード(BuzzFeed)」の分析から明らかになった。

 バズフィードは、11月8日の米大統領選投票日までの3か月間について、フェイスブック上で最も反響の大きかった選挙関連記事を調査。共有数、「いいね」などのリアクションの数、コメント投稿数などを分析したところ、虚構ニュースサイトや過度に偏向したブログに掲載された虚報のうち、ユーザーに最も読まれた上位20本には計870万件を超える反応があったことが分かった。

 一方、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)、ワシントン・ポスト(Washington Post)、ハフィントン・ポスト(Huffington Post)などを含む主要ニュースサイトの記事では、上位20本へのユーザーの反応は740万件弱にとどまった。

 バズフィードの報告によれば、投票日の3か月前までは主要メディアの記事への反応のほうが虚偽ニュースを大きく上回っていたという。

 フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)は先週、フェイスブック上で共有された米大統領選に関する虚偽情報がドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の勝利につながったとの見方を否定。「虚偽ニュースがフェイスブック上のコンテンツに占める割合は、非常にわずかだ。それが選挙結果に影響を及ぼしたというのは、かなりばかげた考えだと思う」と述べていた。(c)AFP