【11月12日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選は11日、各地で行われ、グループCのドイツは、A代表デビューのサージ・ナブリー(Serge Gnabry)がハットトリックを達成するなどサンマリノに8-0で大勝し、ヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は歴代最多勝利記録を更新した。

 今季開幕前にイングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)を退団した21歳のナブリーは、ドイツ代表では1976年のディーター・ミュラー(Dieter Mueller)氏(当時西ドイツ)以来となるデビュー戦でのハットトリックを成し遂げた。

 アーセナルでは十分な出場機会を得ることができず、8月にドイツ・ブンデスリーガ1部のヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)に移籍したナブリーは、「もちろん、ハットトリックは期待していなかった。チームの力になれてうれしい」とコメント。

「自分にとって厳しいシーズンが続いたので、得点をすることができて良い気分だ。好調を維持したい」

 ドイツではナブリーのほかにケルン(1. FC Cologne)に所属する左サイドバックのヨナス・ヘクトル(Jonas Hector)が2得点を挙げると、主将を務めたサミ・ケディラ(Sami Khedira)、途中出場のケビン・フォラント(Kevin Volland)もそれぞれ得点し、オウンゴールにより計8点を挙げた。これで4戦全勝のドイツは、グループ2位の北アイルランドに勝ち点5差をつけている。

 ドイツ代表を率いて10年になるレーブ監督は、通算142試合で95勝を挙げており、1954年に同国代表をW杯制覇に導いたゼップ・ヘルベルガー(Sepp Herberger)氏の94勝を抜いて通算勝利数で歴代単独トップに立った。

 レーブ監督は「できるだけたくさんの得点を奪い、相手を走らせたかった。それがうまくいったね。ナブリーは練習のときから好調だった」と語った。(c)AFP