【11月11日 AFP】(更新)バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は10日、次期大統領のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏とホワイトハウス(White House)の大統領執務室(Oval Office)で1時間半にわたり会談し、政権移行について協議した。オバマ氏は 「素晴らしい会話」を交わせたとして、トランプ氏への支援を約束した。

 オバマ氏は、「あなたの成功を手助けできるよう、全力を尽くす。あなたが成功すれば、国が成功することになるのだから」と表明。これに対しトランプ氏は、両氏の間で「さまざまな状況について話し合った。良いことも、難しいことも」と明かし、オバマ氏からの助言を楽しみしていると述べた。

 当初10~15分の予定だった会談は大幅に延長したが、「もっと長く話せただろう」とトランプ氏は述べている。両氏はこの歴史的な会談を握手で締めくくり、質問は受け付けずに退室した。

 両氏は激しい選挙戦の間に舌戦を繰り広げていたこともあり、この会談はぎくしゃくしたムードに陥る可能性もあった。しかし、世論調査の予想をことごとく裏切ったトランプ氏の衝撃の勝利から一夜明け、両氏は2年に及んだ選挙戦の間に生まれた深い溝を埋めたいという意向を示している。(c)AFP