【11月5日 AFP】中東ヨルダンの軍訓練施設前で4日、発砲があり、米兵3人が死亡した。米国防総省が発表した。

 ピーター・クック(Peter Cook)国防総省報道官の声明によると、米兵らは車で施設に入ろうとした際に銃撃を受けたとみられる。「現在ヨルダン政府と協力し、事実関係の確認を進めている」という。

 ヨルダン軍は先に、同国南部アルジャフル(Al-Jafr)軍事基地の門で、米国人教官らの乗った車が停車命令に従わなかったことから銃撃戦が発生したと説明していた。銃撃によりヨルダン軍の将校1人も負傷したとされる。

 米当局者2人はAFPの取材に対し、米兵側も発砲したことを認めた。ある米国防当局者は、今回の事案を「グリーン・オン・ブルー」(米軍人が友好勢力から攻撃を受けたことを指す軍事用語)と呼んだが、「今の段階では、(米軍人を殺害するため)故意に行われたものか、それとも誤解によるものかは断定できない」と語った。(c)AFP/Mussa Hattar