【6月24日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」は23日、「スパイ」だとする男性16人を、おりを使った水責めや、爆発物による頭部切断、車へのロケット弾発射で殺害する様子を写した動画を公開した。

 イラクのニナワ(Nineveh)州で撮影されたとみられるこの動画は、ISが支配下に置く地域で対立する人々を殺害する様子を撮影・公開してきた映像の中でも、最も残忍なものの一つだ。

 動画の中で殺害された男性たちは「スパイ」とされ、一部の男性については「自白」場面とされる映像も撮影されている。

 動画では最初に、IS戦闘員が4人の男性を車の中に入れ、携行式ロケット弾を撃ち込む様子が写される。次に、5人が金属製のおりに入れられ、クレーンによって汚れたプールのようなものの中に沈められる。最後に、7人の首の周りに巻き付けられた青い爆発性のコードが爆発し、うち数人の頭部が切断される様子が写される。

 ISはこれまで、数百人を銃殺してきた他、数十人を斬首や投石、または建物の屋上から突き落とすなどして殺害。さらに、拘束したヨルダン人パイロット1人を焼殺した。殺害の様子を写した動画は、ISにとって強力なプロパガンダの道具となっており、敵対する勢力にショックと恐怖を与えるだけではなく、新たな戦闘員を勧誘する目的でも使われている。(c)AFP