【11月3日 AFP】2014年に消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便は、翼のフラップ(高揚力装置)が着陸体勢を取らないまま、制御されていない状態で海に墜落した可能性が高いことが、2日に発表された最新調査報告書で明らかになった。操縦士が墜落時も機体を操縦していたとの説に疑いを投げかける調査結果だ。

 同機は2014年3月8日、乗客乗員239人を乗せてマレーシアのクアラルンプール(Kuala Lumpur)から中国の北京(Beijing)へと向かう途中、消息を絶った。

 豪運輸安全局(ATSB)がまとめた報告書によると、同機最後の衛星通信の内容から、消息を絶った時点で同機が速度を増しながら急降下していたことが示唆された。

 また、タンザニア沖で発見された右翼のアウトボード・フラップを分析したところ、墜落時に「格納されていた可能性が非常に高い」ことが分かり、同機が着陸体勢に入らないまま海に墜落したことが示されたという。(c)AFP