【11月2日 AFP】サッカー元ドイツ代表でW杯歴代最多得点記録保持者のミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)が1日、現役引退を表明。イタリア・セリエAのラツィオ(SS Lazio)との契約が切れて無所属だったクローゼは、ドイツ代表のコーチに就任することも発表した。

 ドイツ代表として通算137試合に出場し、同国最多の71得点の成績を残している38歳のクローゼは、2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)準決勝のブラジル戦で本大会通算16得点目を記録し、元ブラジル代表のロナウド(Ronaldo)氏の歴代最多得点記録を更新した。

 クローゼはドイツが優勝したW杯の決勝を最後に代表を引退すると、その後は当時所属していたラツィオで現役を続けていた。

 ヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督の誘いを受け、ドイツ代表のコーチ陣に入閣するクローゼは、11日に行われるサンマリノとの2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選、そして4日後に伊ミラノ(Milan)で行われるイタリアとの親善試合でベンチに座るものとみられている。ドイツサッカー連盟(DFB)によると、クローゼは指導者ライセンスを獲得するための研修を並行して受けると発表している。

 ポーランド出身のクローゼは、「代表チームで最も大きな成功を収めることができた。それは素晴らしい時間で、決して忘れることはないだろう。だからこそ、DFBに帰ってくることができて喜んでいる」とコメントしている。

「この数か月、指導者という新たな役割でピッチにとどまりたいという気持ちが大きくなっていった。試合展開を読むこと、細心の注意を払って準備をすること、戦略や戦術を発展させること。それらは現役時代から大きな関心を持っていた」

「この機会と私自身の実践的なスキルを磨くチャンスを与えてくれたレーブ監督、および(DFBの)ハンジ・フリック(Hansi Flick)氏に感謝している」

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