【11月2日 AFP】非常に強いハリケーン「マシュー(Matthew)」が直撃したハイチ南西部のレカイ(Les Cayes)で1日、10代の若者が撃ち殺された。ガブリエル・フォルチュン(Gabriel Fortune)市長が明らかにした。ハイチではハリケーンの被災者に対する支援が遅れ、不満が高まっている。

 フォルチュン市長はAFPに対し「プエルトリコの船が港で積み荷を降ろしていたところ、埠頭(ふとう)で何らかの問題が発生し、若者が銃弾に倒れた」と語った。

 ハリケーン「マシュー」が南北アメリカ大陸の最貧国であるハイチを直撃してから約1か月が経過したが、道路や橋の損壊などにより人道支援物資の配給は非常に遅れている。

 ハイチ南部の沿岸部は被害が最も大きい。公式データによると、今回のハリケーンでの国内の死者は546人で、被害額は20億ドル(約2080億円)近くに上った。(c)AFP